平成23年2月に災害対策委員会を立ち上げて以来、5年にわたる月例会議と毎年の大規模避難訓練の成果を、「中山台コミュニティ地区防災計画」としてまとめ、平成27年11月に宝塚市へ提出しました。
このエリアは、平成27年度の内閣府地区防災計画モデル地区にも選定されています。
また、平成28年5月には、宝塚市防災会議において、中山台コミュニティ地区防災計画は、宝塚市地域防災計画の中に正式に位置づけられました。
これにより、地区防災計画活動推進補助金をいただけることになりました。
計画策定に当たっては、外部からの支援が後回しになることも考え、公助に頼らない体制づくりを目指しました。その結果、震度6以上の地震などが発生した場合、3時間以内に住民だけが集まって、地区災害対策本部を立ち上げることとしました。
地区災対本部では、市の災害対策本部との連携のもと、地区内の避難所との調整を行い、避難者数や物資の必要量等を把握するとともに、避難所までの確実な物資供給体制を構築しました。
これらは、中山台コミュニティ地区防災計画の大きな特徴となっています。
宝塚市立中山五月台中学校区(中山台コミュニティエリア)の全住民
人口約13,500人 5,900世帯
高齢化率約35.6%、市全域では26.2%(平成28年3月期 住基台帳より)
山間部を削って開発した坂の多い住宅地
広範囲の土砂災害警戒区域があり、地震や土砂災害が想定される
大規模災害発生直後の混乱期における生活維持に不安を抱える
山間部を削った切土とその土をうめた盛土のまちで、3つのロックヒルダム(岩石や土砂を積み上げて建設する型式のダム)が住宅地の土止めの役割を果たしている。また、土砂災害警戒区域が広範囲にあり、1つの指定避難所と予備避難所は、その中に位置している。
地震、土砂災害を対象とする。
平常時 | 防災意識の普及啓発 | 定例会議、家庭内備蓄・住宅耐震補強の促進、自主防災会の活動強化、委員会ニュースの発行 |
防災訓練の実施 | 自主防災会、管理組合ごとの防災訓練を実施 年に一度の大規模避難訓練をエリア全域で実施 |
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防災資機材の整備・点検 | 特別養護老人ホーム中山ちどりに避難所関連物資保管場所を確保 訓練使用時には在庫の確認を実施 |
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情報伝達網の構築 | 伝令、電子メール(メーリングリスト)の活用 携帯無線機の配備を検討 |
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災害時 | 地区災害対策本部の立ち上げ | 宝塚市との連絡体制を確立 宝塚市からの情報を地域へ周知 |
安全確認 | エリア内の安全確認を実施 | |
エリア内外の連絡・手段 | 伝令・無線・電子メール | |
居住エリアごとの避難所開設 | エリア内の全避難所が開設された場合、地域ごとに避難 | |
災害時要援護者支援 | 避難行動要支援者の支援体制の構築 | 避難行動要支援者名簿の管理(適宜更新) 災害発生時に名簿情報の提供 安心メール及び防災ラジオの普及促進 |
その他 | 防災マップの作成 | 防災マップの全戸配布 避難経路地図の作成 |